雑味の無いコーヒーのために

コーヒーを楽しむときに手軽で自分好みに調整してコーヒーを淹れることができるという意味ではハンドドリップがおすすめです。

でも、自分で淹れたコーヒーを飲んだ後にいつまでも残るエグイ感じを経験したことありませんか?
それはコーヒーの雑味の部分が溶け込んでしまったからかもしれません。

今からご紹介するのは松屋式抽出法といいますが、私も日ごろから雑味の無いコーヒーを飲みたいと思っていましたので、この松屋式に出会ったときは感動しました。

コーヒーの淹れ方も様々でどのやり方が正解というものではないことは誤解のないように先におことわりしておきますが、雑味の無いクリアなコーヒーを飲みたい方には松屋式抽出法をおすすめします。
簡単に説明するとドリップでコーヒーを淹れるとき前半のコーヒーのエキス分だけを使い、後半に溶け出す雑味の部分は抽出せずに濃度調整を美味しい水(お湯)で割るという方法です。
松屋式では本来は金型のドリッパーを使いますので今からご説明するものは少し違っているかもしれません。

私はネルドリップを使っての抽出を好んでいますので、ここではネルを使っての松屋式になります。

基本の部分は普通のペーパードリッパーでも使えると思いますので気軽に試してみてはというスタンスでのご紹介です。

本格的な松屋式に興味のある方はそちらをご参考にしてみてください。

 

① 最初にコーヒーの粉をドリッパーに入れたら中心からスプーンの背の部分を使って堀り、すり鉢状にしておきます。画像ではわかりにくいかもしれませんが…すいません m(__)m

 

② やかんで沸騰させたお湯を抽出用のコーヒーポットに移しいれます。こうして間をおくことで、お湯の温度が抽出する適温に下がります。

 

③ 最初はお湯を中心部分に注ぎます。ある程度泡が膨らみ粉が濡れてきたら外へ向かって乾いている部分に円を描くように注いでいきます。このとき中心にもどってお湯を差していかないように注意してください。

 

コーヒーポットを使いながら写真を撮るのって難しいですね (笑)

 

 

④ 全体にお湯を注ぎいれドリッパーの下からポタ、ポタとコーヒー液がおちてきたらお湯を注ぐのをやめます。

ここから松屋式では3分間の長めの蒸らしという作業に入ります。

ここでコーヒーの中から炭酸ガスをしっかり抜くことで次の抽出作業の時にお湯がコーヒーの中に入っていき、コーヒーの成分をひきだせます。

 

 

⑤ 画像のようなご家庭にある小鉢のようなもので蓋をして蒸らします。

 

中が湿度の高い状態を作ることで効率的に炭酸ガスが抜けていきます。

 

 

 

⑥ キッチンタイマーを使うと蒸らしの3分間に別のことができるので助かります。

ポットのお湯の温度がこの間に下がってしまいますのでコンロにかけておいてください。

抽出に適したお湯の温度は焙煎度合いでも変わってきますが、だいたい80度から90度の間です。

温度計で測ったりするのは面倒ですよね (笑)

グラグラに沸いたポットに家庭で作った角氷を5~6個入れると、大体その位の温度になりますよ。

 

⑦ 蒸らし終えたら粉の中心を避け少し外側の部分に円を描くようにお湯を差していきます。(最初から中心部分にお湯を差すと粉が崩れてしまいます)

湯面が次第に上がってきて粉がお湯に浸されていったら頃合いを見て中心の粉の層の厚い部分にお湯を差していきます。

粉がお湯でヒタヒタになるように(画像のように)平らな状態を保つように層の厚い中心部分を重点に円を描くようにお湯を差していきます。

このときフィルター(ネル)の境目にはお湯を差さないように注意して、粉が動かないよう平らな状態を保つようにお湯を差すスピードを調整してください。

 

⑧ コーヒー液が人数分の半量まで抽出できたら終了です。

このコーヒー液は濃度の濃いコーヒーエキスです。

コーヒー液をよくかき混ぜてから、美味しい水(沸騰したお湯)でお好みの濃度まで希釈します。

沸騰したお湯を使って薄めると、ちょうど飲み頃の温度になります。

 

 

⑨ 深めの焙煎のコーヒーをミルクで割るとカフェオレ、氷や水で割るとアイスコーヒーになります。

 

 

⑩ 希釈するとき注意しないといけないことは、美味しいきれいな水を使い、よ~くかき混ぜてあげることです。

よくかき混ぜないと飲んだ時にお湯とコーヒーが分離した感じがしますので‥

 

 

説明が長くなりましたが上手く伝わりましたでしょうか?

一度試してみてはいかがでしょうか…

それでは、よいコーヒータイムをお楽しみください。

 


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